富良野市博物館
31年目を迎えた富良野の自然に親しむ会。今年度第1回目の観察会は東大樹木園で開催しました。クロコブゾウムシゲンゴロウモドキ?幼虫・エゾアカガエル幼虫・シオカラトンボ幼虫ヒメゲンゴロウ・エグリトビケラエゾアカガエル足元にはカツラの種がいっぱいオオウバユリいろいろな世代のオオウバユリオオカメノキの花根が出てきたトチノキの種ハリギリの若葉芦別岳を背景に富良野地域の地史を解説 ↓解説動画 苗畑設定していたテーマは「林床植物と野鳥!」でしたが、実際には好奇心のおもむくままに水の生き物、樹木、地史、演習林の植樹を支える樹木園の苗畑などなど、5月の富良野の自然を満喫しました。
いつも当館と共催で自然観察会や講演会を実施している「富良野の自然に親しむ会」の設立30周年を記念し、シンポジウムや座談会、展示、体験を合わせたイベントを富良野市複合庁舎1階で行いました。第一部は、創設メンバーでもある永盛会長・井口副会長が、博物館と連携する以前の1992年からはじまる「富良野の自然に親しむ会」の歩みを紹介しました。井口さんは観察した場所やテーマの紹介や、設立の経緯(鳥沼公園の改修計画を耳にし、その動きを問題視するところから始まった)を、永盛俊行さんは元高校教諭や”虫屋”目線の立場から、理科教育の視点も交えて自然に親しむ活動の意義をお話しました。中身の濃い話ではあったのですが、やはり子供たちにはこの話を1時間聞き続けることは大変。会場後方には第二部のために体験コーナーがたくさん準備されていたので、そこで会員と一緒に一足先に観察会を開始しました(この写真は石黒誠さんと一緒に筆でプラナリアを取り出して観察しています)。やがて、第二部がはじまり、本格的に皆さんが会場後方で体験コーナーを楽しみます。☆カブトムシの幼虫を手に持ってわくわく。☆樹木コーナー☆アンモナイト・レプリカづくりは何度も化石観察会の講師を引き受けてくれている森伸一さんが提供してくれた一押しの体験コーナーでした。☆むしむしカード。初期の自然に親しむ集いはほとんど富良野高校科学部と一体でした。当時の永盛会長の教え子の瀬川琢磨さん(現在高校教諭)が作って勤務校でも活用しているスペシャルアイテムも、この日みんなで楽しみました。☆コウモリコーナー。どの会員も生き生きと得意分野の生き物を解説していました。このイベントを企画するにあたって、「自然に親しむ」ことと「富良野の自然の現状を知ってもらう学び」のどちらも大切だという思いは会員の間で一致しており、ではどんな構成にしよう?と3か月ほど前から話し合いを重ねてきました。その結果、講演は必要だけれど、体験要素がたくさん入っているのがいいねとなり、それらの要素を織り交ぜた三部構成となったのです。第三部は会場の皆さんから、聞きたい自然ネタを言ってもらい、会員が答える形式でした。この写真は地質を語る美土路健さん、カワシンジュガイの現状を語る瀬川さんですが、結局すべての会員がお話しすることになりました。最後に永盛会長から、鳥沼公園の湿地林の乾燥化やホタルの減少、一方で植樹地の木々が育ちつつあることなど、30年間の自然の変化やこれから私たちが郷土の自然にどう付き合っていくべきかということに触れてまとめとしました。主な参加者は大人でしたが、子供たちも少なくなく、総勢50人もの方に来てくれました。運営助っ人の10人近くの富良野高校科学部員もおり、多世代が入り混じった学びの場となりました。ご参加、ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございました。
太陽の里・沢コースで学芸員が出会った妖精。散策路整備のときに切ったキハダの木の切り株から生まれたようですが、本人は「ボクはフクロウの“すやたん”だよ」と言っています。 友達になったので、おねがいして博物館のゆるキャラになってもらいました。誕生日は5月17日です。寝ているような顔だけどちゃんと起きているんですって。
山川草木を育てる集い、恒例の植樹祭が行われました。今年は34周年になります。写真は挨拶の梶代表です。今年もエゾノウワミズザクラを植えました。今回は苗木(走出枝)が大きめだったので、倒れないよう深く穴を掘っています。今回集まったのは30人ほど。汗を流して約70本の苗木を植えました。こちらは日頃から植樹活動をしている富良野自然塾の方が植えた苗木です。記念撮影のあと、宮田均さんが用意してくれたおにぎりをほおばり、苦労をねぎらいあいました。※会場位置図
初夏の講座のお知らせです。お問い合わせ・参加申し込みは富良野市博物館(生涯学習センター ☎0167-42-2407 (火)〜(土))までお電話ください(申込みの不要な講座を除く)。特別な記載がない限り、参加料はかかりません。◆富良野の自然に親しむ集い 第1回 花とバードウォッチング樹木の葉が茂りきっていないこの時期は林床に日光が差し込み、草花が咲き乱れると共に、林間を飛び交う野鳥たちも観察しやすい季節です。初夏の自然を体感しませんか。講師:木村徳志さん(東大演習林技術職員) 松井理生さん(東大演習林技術職員)日時:5月13日(土)9:00〜12:00場所:東大樹木園集合:国道駐車場(樹木園前)定員:先着30人持ち物:野外活動に適した服装◆博物館講座「朝活!野鳥観察」初夏の森で野鳥の姿を追い求める自然観察会です。講師:松井理生さん(東大演習林技術職員)日時:5月24日(水)6:00〜7:30 ※荒天の場合は参加者に連絡の上、5/25(木)に順延します。場所:鳥沼公園集合:あずまや周辺定員:先着30人持ち物:野外活動に適した服装◆博物館講座 プロジェクト「O」〜外来種のこと考えよう〜第1回「抜き取り」鳥沼公園の原生の自然をおびやかす外来生物オオハンゴンソウを抜き取る活動です。サンエー会(市内建設関係企業互助会)の地域貢献活動としても実施します。日時:6月10日(土)14:00〜16:00講師:斎藤和範さん(札幌大学博物館学担当講師)場所:鳥沼公園 ※駐車場集合持ち物:野外活動に適した服装・軍手
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今回のコレクションギャラリーは、昨年閉館した市役所庁舎と文化会館から厳選して譲り受け、収蔵した作品が主となっています。西川青涛ら郷土の歴史の証人でもあった作家や収集家の作品、横尾忠則ら全国的にも著名な作家の作品が見どころです。約30点の作品の中には数メートルにもおよぶ大作も多く、迫力のある展示となっていますので、ぜひご高覧ください。★会 期 4月1日(土)〜5月14日(日) *月曜休館★会 場 富良野アートギャラリー(富良野市博物館2階展示ホール)★開館時間 午前9時〜午後5時★観 覧 料 無料
今回の「富良野の自然に親しむ集い」は堅雪の上を歩く自然観察会。東大樹木園で動物の足跡などの痕跡や、木々の冬芽、クマゲラやその採餌木などを観察しました。※末尾に3月18日開催の「富良野の自然に親しむ会」の会員の力を結集したイベントのお知らせがありますので、ぜひご覧下さい。