富良野市博物館
現在開催中の特別展「シマエナガ」の記念講座として、シマエナガをもっと深く知り、さらにそれを通じて自然環境の保全や自然とのかかわり方を学ぶ講座を開催しました。講師はシマエナガの伝道師・山本光一さん(自然写真家)。※この写真はひしゃく(柄が長い)を使って、シマエナガの名前の由来を説明しているところ。巣作りあれこれ巣の標本(カラスなどに壊されたもの)。しょっちゅう壊されるけれど、めげずに作り直すそうです。休憩をはさんでからは、富良野の森と山本さんが長くフィールドにしてきた阿寒の森の姿を紹介しながら、「豊かな森」ってなんだろう?(木が多い、生き物の種類が多い??)ということについてお話してもらいました。東大演習林と前田一歩園財団の森の位置・広さ。長期間にわたって森を見つめることで発見がいっぱい。クマゲラの思わぬ生態を発見したときの写真を見ています。希少な生き物を簡単にみることのできない、奥行きのある森こそ、豊かな森の一つの指標になるのではないか。逆に言えば希少な生き物が簡単に見れてしまうような状態に危惧を覚える、そんな山本さんの思いを感じました。