富良野市博物館
富良野高校科学部のOBで、現在福山大学で動物進化などに関する学問を修めている川辺透也さんが、8月下旬から毎日のように来館してヒグマの骨格標本づくりに励んでいます。このヒグマは2020年度富良野市博物館特別展「富良野盆地の動物たち」の準備で様々な骨格標本を制作していたころ、解体したものです。そして9月3日には川辺さんの提案で現役部員やOGが集まり、博物館の作業部屋で制作作業をすることになりました。大部分の部位は解体が終わっていて洗浄などをすれば接合できる状態ですが、四肢の掌の部位のみ肉がついた状態だったので、それらをばらばらにしていく作業を行いました(左から一人目:川辺さん)。通りがかった来館者の方には少々においをかがせてしまったかも・・・。まずは消毒を兼ねて煮沸した後、四肢それぞれの指ごとに分離。さらに一つ一つの骨に分けて肉をよくそいでいきます。質の良いメスを持参し、研いでくれる頼もしき現役部員。椎骨の接合も時々すすめます。どんな風に立てようかな?その後はキッチンハイターで短時間処理した後、入れ歯洗浄剤に漬け置き。この後、川辺さんは9月上旬まで作業してくれます。作業に区切り(完成させるのは厳しいかな?)がついたらまたお知らせしますので、お楽しみに!