富良野市博物館
12月7日(水)に山部小学校の4年生4人が開拓の歴史を学びに来ました。今回は最近寄贈された「芋まき機」が活躍!この青い金属製の箱を背負って、子供たちに芋まきを体験(室内ですが)してもらいました。重たいながらも腕のところから芋を取り出し落としては踏み、落としては踏み、という作業を実践。たどたどしいですが、学芸員が初めてしたときよりは上手な子どもたち(右手と右足が同時に出たりはしていませんね)。→ 【収蔵資料紹介 “実践編”】「芋まき機」 ※Youtubeにリンクします。今回、先生から相談いただいた学習のテーマは山部地域の米作りや水を確保してきた歴史でした。芦別岳のふもとに位置するこの地域は山から流れくる雪解け水の冷たさに悩まされ続けてきました。水温の低さが障害となり米作りがなかなか成功しない中、昭和20〜30年ごろにかけてはじゃがいもの栽培やそれを用いた澱粉工場が農村地帯に数多く見られるようになります。その後、温水ため池や空知川からの用水路の整備が進み、山部も豊かな稲作地帯として発展していきますが、一方で澱粉工場は姿を消していきました(合理化澱粉工場への統合が進んだことも澱粉工場の減少の原因です)。短い時間の中でしたが、他にも米作りや林業、北国の生活や教育などのコーナーも見学しました。特に、ストーブの変遷については最近リニューアルされたキャプションを見ながらまきストーブ・おがくずストーブから石炭ストーブへの移行、石炭ストーブの様々なタイプがあることを学んでもらいました。※参考記事→ コラム 博物館の昔のどうぐ13「いろいろなストーブ」