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    博物館講座 : 7/22 ヘイケボタル観察会
    投稿日時: 2020-7-25 17:20:00 (292 ヒット)

    雨のため、1日順延して実施しました。小雨の降る中でしたが、かなりの数のホタルが飛び交っており、見ごたえがありました。


    今回の会場、太陽の里は十年ほど前はごくわずかしかヘイケボタルがおらず、観察会をするような場所ではありませんでした。そもそもヘイケボタルはどんな場所に生息するのでしょうか。

    それは、開拓以前に富良野盆地を覆っていた湿地林や昔ながらの水田のような、流れの少ない安定した水場です。幼虫がよじ登り、さなぎになれるような土手や中洲があることが重要です。ミズバショウが生い茂るような水場と、乾いた地面が組み合わさっている鳥沼公園のハンノキの林はヘイケボタルにとって住みよい環境でしたが、近年はあまり見られなくなってしまいました。地下水位が低下していることが関係しているのではないかと懸念されています。富良野市全体でも田んぼや農業用水路はかつてよい生息環境でしたが、コンクリート3面張りの水路や農薬の使用が増えた近年は観察できる場所は限られています。



    元々はホタルが細々とはみられていた山部自然公園太陽の里・遊々の森ですが、1988年にアスレチック広場を造成したため、激減してしまいました。しかし、その後、地域からホタルを呼び戻したいという要望があり、博物館で2009年からこの湿地環境を復元する事業に取り組むことになりました。この事業はホタルを増やすことだけが目的ではないため、放流はせずに自然の復元力に期待しました。

    初めは、ごくわずかに(3頭、5頭など)見られる程度でしたが、2016年からは一度に10頭以上を観察できるほどに増えてきました。さらに近年の観察会では、ヘイケボタルの飛びかう様子を地域の人にも楽しんでもらうことができるほどになりました。


    (観察に出かける前に、生息地の整備前後のようすを紹介する講師の井口和信さん)

    このホタルの里のヘイケボタルがこれからも息づいていけるよう、一緒にこの自然環境を見守っていきましょう。とって持ち帰ったり、生息地の詳しい情報を広めるなど、乱獲や生息地の破壊につながることのないよう注意することも大事です。

    今回は、申し込み多数のため参加申し込みをお断りさせていただいた方、延期となったため、参加できなくなった方がおられ、大変申し訳ありませんでした。お詫びさせていただきます。


     
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