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    博物館講座 : 4/10 & 4/13 博物館講座「瑠璃色のきらめきを探そう〜好雪性変形菌観察会〜」
    投稿日時: 2024-4-16 16:00:00 (80 ヒット)

    好雪性変形菌の観察会を2回にわたり開催しました。
    変形菌は原生生物の一種で、ゴマ粒よりも小さいけれど、様々な色や形をし不思議な魅力にあふれた生物。好雪性変形菌はその中でも雪解けの時期にあらわれる変わり種です。


    (4月3日 富良野市中五区)

    雪解けが進む市内で好雪性変形菌の出現状況をうかがい、わずか1週間ほど前にお知らせしてすぐに実施したこの観察会。ウェブ上の呼びかけのみでの広報ながら、各回10人近くの方が参加してくれました。

    【4月10日(水)早朝 富良野市中五区】
    1回目の開催場所はチーズ工房向かい国道よこのささやぶ。

    駐車場から移動して採集開始。


    あらかじめ印をつけておいたものを見て、「こんなもの」と知ってもらい、探します(老眼には辛いという声が続出・・・😭)。


    かなりの豊作で、参加者の皆さんがあちこちで見つけていました。
    好雪性変形菌はたいてい○○ルリホコリと言う種名で、子実体(胞子を散布する繁殖器官)は本来キラキラと輝く瑠璃色ですが、胞子が飛び始めているためスカスカになり、だいぶくすんでいました。


    マッチ箱のような標本箱で採集し出現記録を残します。

    【4月13日(土)富良野市博物館横】
    2回目は博物館のすぐ近くで実施しました。


    早く来てくれた方には待ちながら当館入口の変形菌ミニ展示を見てもらいました。


    観察場所は当館の入口から歩いてわずか1分(芦別岳がきれい)。


    ここでも最初にマーキングしておいた個体を観察してから探しにかかりましたが、4月8日の雨混じりの雪で流された影響もあり、なかなか見つかりません。


    それでも参加者の皆さんの目は新しい個体を見つけてくれました。

    この観察会はささやかな講座ですが、2020年の4月に好雪性変形菌の観察会の企画を立て、新型コロナウイルス感染症の猛威によって直前で中止になった試みと考えると4年越しの企画です。その年の秋に、専門家の矢島先生(室蘭工業大学)を招いて関係者による学習会を開催して以来、近隣で変形菌を愛好する皆さんの輪は少しずつ広がり「ふらの変形菌の会」と称してさらに仲間を募っています。今回もこの会の皆さんに出現状況の情報や実施のサポートといった協力をしていただき、感謝の言葉もありません。

    これからもときどきこの小さな生きものの観察会を開催しますので、興味をお持ちの方のご参加、お待ちしています!


     
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