富良野市博物館
美術に親しむ講座「アートを楽しもう!」を今年も開催しました。講師はお馴染みのイマイカツミさん。今回のテーマは『博物館で絵をかこう』です。まず、開催中のイマイカツミ水彩画展「オン・ザ・ロード」を鑑賞しながら基本的な技法を学びました。今回は、昔の道具や剥製など、博物館の資料を選んで描くので、静物画というくくりになります。風景画がメインテーマの本展ですが、ガラスケースには静物画が並んでいて、参考になります。館内を歩いてモチーフを探します。イスと画板をセットして、描き始めます。鳥のはく製にチャレンジしようとする参加者の姿に、僕も描きたくなっちゃいました!と並んで描き始めるイマイさん。プリントした写真やスマートフォンで撮影した画像を使うやり方も。現在開催中の「オン・ザ・ロード」の作品も、一部は写真を使って描いているそうです。一昔前とは違いスマホの画質も相当良くなり、注視したいところを拡大できます。イーゼルを広げることのできない道路の真ん中からの構図も描くことができるのも利点です。ただし、イマイさん曰く「僕の作品も写真で描いたものと実際に見て描いたものは、自分で見て違う」。良し悪しではありませんが、やはり違うんですね。区切りがついた人はモチーフを替えて2点目、3点目に取り組んでいきました。最後に皆さんの作品を並べて互いに見比べ、それぞれの絵の魅力を講師の視点から語ってもらい、あわせて技法について学びました。講座の参加をきっかけに、肩肘を張らないで、身近な素材でモチーフで描く、作る、鑑賞する、美術の楽しさに普段から親しんでもらえたら嬉しいです。来年も皆様のご参加お待ちしています。