富良野市博物館
暑い日が続いた中、急にぐっと冷え込んだこの日、バスで望岳台に行きました。駐車場は車がたくさんなものの、ほとんどの人は登山に出るため、探勝路はほとんど人気がありません。でも、こここそがすばらしいナキウサギ観測ポイントです。岩のごつごつしたガレ場と、すこから多少植生の発達した緑の濃い場所が交互に過ぎていきます。シラタマノキが数多く生えています。ガレ場では、止まって10〜20分ほどナキウサギの出現を待ちました。やがて、キチッ、キチッという鳴き声が聞こえてきました。何度か聞いているうちに、連続的に鳴いている様子から間違いなくナキウサギだ!と気づきます。参加者の一人が見つけてくれた貯め糞も観察しました。これはクマ!?・・・いいえ、ただの石でした。結局ナキウサギの姿をとらえることはできませんでした。メイン講師の松井さんからは「動物相手の観察会だとうまくいかないときはしょうがないけれど・・・残念でしたね。でも声や痕跡など、気配は感じることができたので間違いなくいることは分かったと思います。よければ個人でもぜひ散策しに来てください。」また、今回サブ講師で自然に親しむ会・会長の永盛さんのバス内での解説してくれた富良野盆地の地史からは、望岳台の地質と動植物相の関係を学びました。ほぼ30年周期で噴火している十勝岳は、今年で前回の噴火から32年を迎えます。かつて幾度となく甚大な被害を出した噴火活動への恐れを思い起こしました。