10/9(土) 富良野の自然に親しむ集い「変形菌ってなあに?」

掲載日 2021-10-20 9:00:00 | トピック: 博物館講座

ゴマ粒のように小さいけれど、多様な色や形をし不思議な魅力にあふれた生物「変形菌」。その観察会を、室蘭工業大学准教授の矢島由佳さんに案内していただいて実施しました。

 
今回選んだフィールドはラベンダーの森(宿泊施設ハイランドふらのに隣接する種類の多様な植樹の林)。変形菌は市街地・森林・草地など場所を選ばす出現しますが、今回目指したのは秋の朽ちた倒木上に出現するタイプの変形菌です。 右:アミホコリ類

 
左:変形菌の移動跡 右:ケホコリ類

 
左:やや古くなり胞子を噴き出しているマメホコリ類 右:マメホコリ類の幼菌 ※マメホコリの仲間はやや大きめ。

 
変形体(繁殖器官である子実体を形成する前のどろどろした姿)

 
午後からは鳥沼公園へ移動しました。右:ケホコリ類

 
会員(副会長)の井口さんが地面にはりつくようにして探しています。変形菌はたいていとても小さく地面に近いところに生育するので、探すときは誰もがこんな姿になります。なんと夏季に生育するタイプの(晩秋性ではない)ツノホコリ類を発見しました!

参加者の中にはきのこ(菌類)に詳しい方もいらっしゃり、きのこの観察も楽しめました。
 
チャタイゴケの仲間を見る富良野高校科学部部長

 
ぷにぷにの菌類に「なんじゃこりゃ!?」 右:ロクショウグサレキン

野外観察の後は室内(鳥沼会館)で講義を聞きました。
  

 

 

 
講義の後は採集した変形菌や矢島さんが持参したルリホコリ(春に観察できる好雪性変形菌)などを観察しました。矢島さんには昨年の調査会で採集した変形菌類の同定もしていただいており、今回の場で改めて皆さんに見て頂きました。→昨年の変形菌調査

季節、場所、標高などによって観察できる変形菌の種類はぐんとかわってくるそうです。また来年度、別の時期に変形菌の観察会ができればと考えておりますので、ご興味を持たれた方はぜひご参加ください。


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