8/29 外来種対策事業「プロジェクトO」
掲載日 2020-9-10 4:50:00 | トピック: 博物館講座
| 外来種オオハンゴンソウの分布拡大を防いで鳥沼公園に元々ある低湿地林の植生を守るため、花を摘みとる講座を行いました。
最初に公園の湿地林の自然を紹介する看板の前で作業の流れや「なぜ摘みとるの?」をお話をしてから、分け入っていきます。いきなり最重要ポイントに行き当たり、湿地の中に踏み入って摘みとりをはじめました。
この場所を過ぎると後は道脇にぽつぽつと生えている花を摘みとるので十分な様子。長年の活動の成果が出ています。おっと、それはオオハンゴンソウじゃなくてオオ「ウバユリ」ですよ〜。
未熟な実の中でも、千枚くらいの平べったい種があるのがわかります。
雨が降ってきたこともあり、1時間ほどで作業を終えましたが45L袋いっぱい摘み取ることができました。
最後に記念写真。
今年は感染症の影響を考慮し行いませんでしたが、例年はオオハンゴンソウでの草木染めも行っています。楽しみながら自然に恩返しできるような講座を行っていますので、ご興味のある方はぜひ来年ご参加ください。 昨年の活動内容はコチラ
9月11日(金)〜17日(木)に文化会館で開催される富良野環境展でも活動紹介をしています。ぜひご来場ください。
【おまけ1】 あまり見栄えのする草花の多い季節ではありませんが、作業中、ツルニンジンやツリフネソウなどがちらほら見えて目を楽しませてくれました。下の写真のミズタマソウはとてもかわいい花ですが、あまりの小ささにほとんどの人には気づいてもらえません。
蝶のようなフォルムが魅力的です。
【おまけ2】 小葉類のシダに注目する方がいました。小葉類というのは胞子のついている葉っぱとついていない葉っぱが別々にある、原始的なシダの仲間です。
ナツノハナワラビ
フユノハナワラビ
ナツノハナワラビの方が葉の隙間が大きく、背が高く、やや明るい色・・・なんて微妙な違いを楽しむのはかなりの草花好きの方ですね。
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