寄贈資料「東山遺跡の石斧」

掲載日 2022-2-28 11:00:00 | トピック: 博物館活動

 考古資料一点を新たに展示しました。一階のテーマ2「富良野のあけぼの」の旧石器時代の資料が入っているガラスケースの「打製片刃石斧」です。

 

 富良野市で発掘された考古資料の大部分は縄文時代のもので、それより古い先土器時代(旧石器時代)やそれより後の擦文時代のものは少なく、アイヌ文化期の資料はまったく見つかっていません(近代に富良野で暮らしたアイヌの人々のものは除く)。
 この石斧は先土器時代のもので東山遺跡で発掘されました。1987年発行の発掘報告書「東麓郷1・2遺跡」に記録されています(報告書には表題以外の遺跡の発掘資料も記録されています)。発掘報告書は展示室1階の本棚(農機具などのコーナー)で閲覧できます。どうぞ手に取ってご覧ください。

 

 

 発掘調査後、持ち主の方が大切に保管していましたが、その後ご子息が当館と交流する中で、寄贈してくださいました。こういった資料は持ち主の世代交代と共に失われてしまうことがあるため、今回のように世に出していただけたのはともてうれしいことです。

 

 黒曜石片など他の資料(おそらく東山遺跡で発掘)も合わせて寄贈いただきました。


富良野市博物館にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://furano.sub.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://furano.sub.jp/modules/news/article.php?storyid=534