中富良野小学校「中富良野自然調査隊」

掲載日 2021-11-27 10:00:00 | トピック: 教育活動支援(学校など)

 中富良野小学校の先生から"地域の自然"をテーマにした学習で校庭の樹木の種類を調べるためのお手伝いを頼まれました(中富良野自然調査隊)。まずは子供たちそれぞれが、自分が選んだ木の種類を調べるとのこと。

 
そこで9月17日に学校を訪ね、校庭で木の種類の調べ方をお話ししました。

 
学習のためにちょっと失礼して、丈の高いホオノキの枝を高枝バサミでチョキン。

 校庭で見られた樹木の種類は様々でした。※1


 植栽木ですが富良野市内ではやや珍しいカシワがあった(富良野盆地全体ではどうか?)のが印象に残りました。

 11月16日にもう一度学校を訪れ、出来上がった校庭の樹木マップを見せてもらいました。灌木(小さな生垣の木)を除いても130本も樹木があるんなんて、と驚きです。

中富良野小・緑マップ
 
その後、冬芽での見分け方も伝えたり、学習のゴールである森林の役割についてもちょっとお話。
 
子供たちが地域の森のためにできることは?ということを考えていたので、一番は地元の自然に親しんで欲しいということを伝えたいと思い色々な木の実(&草の実)も披露しました。

 今回も先生の指導方針にそって求められた要素を提供する形の学習でしたが、時間配分や先生の学習方針を共有したり適切な提案をするなどの点で反省点もありました。
 豊かな水田地帯が町の多くを占める中富良野町では、学校を飛び出しても自然植生を想起するような森林景観を見るのは難しいのですが、北星山のカラマツ林や二次林を観察して町の土地利用の歴史を学んでもらうことはできたかも、木々の学習から「SDGs」のようなマクロな話につなげるにはもう一工夫必要かな・・・等々。
 未熟な部分も多々ありますが、すり合わせをしながら地域の学校の先生方のお役に立てるよう活動していきたいと思いますので、ご興味がわきましたら、ぜひ一度博物館にお声かけください。

当初※1 の箇所に「現在の場所に移転したのが大正11年(1922年)」と記していましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします。正しくは校舎を新築した昭和52年に移転しています。

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