8/14 博物館講座「イカの解剖体験〜古生物の体のしくみにせまる〜」

掲載日 2021-8-16 13:00:00 | トピック: 博物館講座

特別展「アンモナイトの不思議」の関連講座!カタツムリやサザエなどの巻き貝に似て見えるアンモナイトですが、実はイカやタコの仲間だとのこと。外見からは想像もつきませんが、実際に解剖したらその理由がわかるでしょうか?そんなわけで富良野高校理科教諭の遠藤先生を講師に「イカの解剖体験〜古生物の体のしくみにせまる〜」を開催しました。

最初は解剖する前のイカの体をスケッチします。特徴を正確に伝える目的なので影は点描する/斜線は使わないなどの手法を教わってから取り組みました。

スケッチしながら吸盤にある角質膜(イカにあってタコにないもの)を観察。

外套膜をきりひらいて内部の臓器を見て、部位の名前を調べていきます。

醤油を口から注入するのは難しく、食べ物の通り道を調べる作業はなかなかはかどりませんが、うまくいくと「ろうと」から醤油が出てきます。イカは口から吸い込んだ水分をろうとからジェット噴射のように出して移動します。

こちらは貝殻のなごり(ホネではありません)の「コウ」です。熱帯地域の深海に生息するトグロコウイカというイカは渦巻き状の貝殻を今も体の中に保持しています。

取り出したイカの顎器(口部)や別に用意したタコの顎器とアンモナイトの顎器の化石を見比べると、よく似た形をしています。これが研究者たちがこれらを同じ仲間だと考えた最大の理由です。オウムガイの標本も観察し、共通点や相違点を確認しました(講座終了後、展示室にて)。

特別展「アンモナイトの不思議」は9/5(日)まで開催しています。※緊急事態宣言の発令など、社会情勢の変化によっては閉館措置により会期が短くなる場合もあります。ご興味のある方はお早目にご来場ください。


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