10/20 山部小学校の自然体験学習

掲載日 2020-10-30 7:20:00 | トピック: 教育活動支援(学校など)

山部小学校5・6年生7人と共に山部自然公園太陽の里・ふれあいの森で自然散策や環境調査を行いました。今回は、ホタルがすむ水場の生き物を調べたい児童と地上の動植物を調べたいという児童がほぼ半分ずつだったので、二つの班に分かれて取り組みました。

【水の生き物グループ】
一つ目のグループは水生生物を研究している高島義和さんが先生をしてくれました。

まずは採集(ユーフレ川)

シャーレに入れて名前を調べます。




見られた生き物と環境の関係などの解説を聞きます。


記録をとるのも大切です。


【地上の動植物グループ】
もうひとつのグループは当館の泉が森の中(沢コース)を案内しました。シカの足跡やぬた場、クマの爪痕といった動物の痕跡を観察したり、色づき始めた葉を見て樹木や草花の多様さを解説しました。




【合流後】
終盤は二つのグループが合流し、以前暗闇の中でホタルを観察した場所を日中見て、生息できる自然環境がどんな様子なのか確かめました。


ヘイケボタルは幼虫→さなぎ→成虫という生活史をたどります。幼虫が暮らせる泥底、穴を掘ってさなぎとなれるような土の土手、暗がりを飛び回れる背の高い草本の生えた地上部があることが必要な生息環境のポイントです。




今回は、富良野高校インターンシップの学生3人にも協力してもらいました(写真もインターン生が撮影しました)。児童たちは、高校生のお兄さんたちと一緒に活動したおかげで、野外に出たウキウキ気分もいっそうふくらんだようです。


今回の活動の成果は11月に文化会館で行われる未来づくりフォーラムで発表されるそうです。よい発表になるといいですね。

山部小の5・6年生とは今年の7月にふれあいの森の水場で一緒にヘイケボタルを観察しています。いただいた依頼状によると、このとき興味をもった児童たちがホタルが生息できるような山部の自然を「この地域のいいところ」として紹介する取り組みをしようと思ったことが今回の学習のきっかけだったそうです。


★地域の学校等の先生・指導者の方へ
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