6/6 蝶の観察会を開催しました。

掲載日 2020-6-10 3:30:00 | トピック: 博物館講座

2020年度富良野の自然に親しむ集いの第1回「虫取り名人と歩く蝶の観察会」を6月6日(土)、朝日が丘公園で実施しました。当初は5月30日(土)実施予定でしたが、新型コロナ感染症の影響を考慮し延期とし、当初の観察会に申し込みいただいた方のみに呼びかけての実施です。


2歳から小学校低学年までの子供たちが多い観察会となり、富良野の誇る「虫取り名人」永盛さんからチョウの採集、観察、飼育などのレクチャーを受けながら朝日が丘公園の山頂へ向かうコースなどを散策しました。


気温が上がらず、蝶の出はあまりよくはなかったのですが、序盤のヒーローはミヤマカラスアゲハでした。


富良野の自然に親しむ会の会員が持参した8mの捕中網。振り回すというよりは、高木の葉に潜む虫たちを採集するために使います。


明るく目立つ春植物の花の季節は終わり、楚々とした姿の初夏の林床植物がよく見られました。これはギンランです。


アブラナ科のヤマハタザオ。


サイハイランはまだつぼみでした。開花後に比べ、紫色が濃く感じます。


ギンリョウソウもあちこちで咲いていました。青みがかっためしべも色鮮やかです。


副会長の井口さんが途中からかけつけ、つぼみをふくらませたハクウンボクを観察しました。


まもなく白い雲が湧き出るように白い花がにぎやかに咲き、その後は落花が足元まで真っ白に彩ってくれるでしょう。


名前と違い、アゲハチョウの仲間だというヒメウスバシロチョウ。鱗粉が少なく、透き通るような美しい翅が特徴的です。この蝶を観察したところで、観察会はお開きとなりました。

今回は体調の確認やマスクの着用、動きの中で距離を保てないことはありつつも基本的には家族以外は2mの距離をとるといった対策を取って実施しました。また、参加者の連絡先を控えさせていただき、職員も含め万一の感染が確認された場合は参加者、保健所等と速やかに連絡を取り合えるよう備えています。
今後も新型コロナウイルス感染症の完全な収束は見込めない情勢ではありますが、当面はこのように、参加者の皆さんのご協力のもと、対策を取りながらできる限り事業を実施していきたいと思います。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。


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