10/31 出前講座「地球と地域の生物多様性」(動物取扱責任者研修会)

掲載日 2019-11-1 17:40:00 | トピック: 教育活動支援(学校など)

富良野保健所で動物取扱責任者研修会が開催され、1コマを当館学芸員が受け持ち、約1時間講演しました。

依頼された講演テーマは「地球と地域の生物多様性」で、受講者は動物に関係する業者の方々でしたので、哺乳類・鳥類のホネを観察すると、種や分類群ごとのいろいろな形態の特徴がわかることを示し、生物の多様性やそれをもたらした進化の歴史を実感してもらいました。

当館の学芸員は動物学の専門家ではありませんが、博物館が地域の生物相の記録のために行う標本収集の一環でしている哺乳類・鳥類の骨格標本づくりの経験を基に、失敗談も交えながらお話しさせていただきました。


例えば、エゾタヌキとエゾシカの歯の形を見比べると、その食性の違いがわかります。


外来種のアライグマはエゾタヌキ以上に畑を荒らすイメージが強いですが、足指の形態を見るとその理由の一端がわかります。


お話を理解してもらう助けとするため、作成途中の骨格標本や剥製にもお供してもらいました。


◆動物取扱責任者研修会とは
動物の販売・保管・貸出し・訓練・展示・その他(競りあっせん、譲受飼養)の各業を営もうとする方は、「動物の愛護及び管理に関する法律」により、都道府県知事への登録し、動物取扱責任者を選任することが義務付けられております。その責任者は、年1回以上「動物取扱責任者研修会」を受講する必要があります。
くわしくは上川総合振興局のWebサイトをご覧ください。



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