【講座報告】6/17 オオハンゴンソウ抜き取り作戦

掲載日 2017-7-8 8:10:00 | トピック: 博物館講座

地域の自然のためにできること 〜外来種問題に向き合おう〜
 第1回 オオハンゴンソウ抜き取り作戦


オオハンゴンソウは北アメリカ原産のキク科の植物ですが、繁殖力が強くもともとの自然を大きく変えてしまうことから、特定外来生物に指定され、栽培・譲渡・移動などが法律で禁止されています。富良野盆地の開拓以前の姿を残した数少ない自然である、鳥沼公園でも以前から見られるようになっており、その影響が心配されています。
 
   ↑オオハンゴンソウ(花)    ↑抜き取り後、復活しそうな様子

そこで、富良野市博物館では環境省に申請し、毎年6月に市内の建設関係の企業の親睦会であるサンエー会の皆さんと共に抜き取り作業をしています。
今年は、鳥沼小学校の子供たちと先生方、それに一般参加の方も加わってくれました。


子供たちには「きれいな花を咲かせる植物だけど、鳥沼公園ではなぜ抜くの?」という話を鳥沼の自然の豊かさの話(もちろん鳥沼っ子はちゃんと知っていました)と合わせてした後、一緒に引き抜く作業をしました。再生しないように根っこから引き抜くのは難しいけれど、注意して上手に抜いてくれました。


大人の方たちも、講師の斎藤和範さんと一緒に園内をめぐり、公園の自然の魅力を改めて確認した後、抜き取り作業をしました。


今年で9年目(サンエー会さんの協力は8年目)となるこの取り組みですが、以前から参加している方は「今年はだいぶ少なく、小さくなって、抜きづらいくらいだね」との感想でした。本当にそう思います。そしてそれは継続して参加して下さっている皆さんのおかげです。
とはいえ、抜くのをやめればあっという間に回復し、ほかの動植物の脅威となってしまうので、これからも皆さんの協力のもと、抜き取りを続けていきたいと思います。

参加されたサンエー会、鳥沼小、一般参加の皆さん、本当にお疲れさまでした!

8月26日(土)には「第2回 出べそ花を摘み取ろう!」と題して、実をつける前の花を摘み取る取り組みをします。ご興味のある方は富良野市博物館(0167-42-24007)までお問い合わせください。


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