講演会「植物たちの多様な生活史戦略」5/30(土)

掲載日 2015-5-31 1:50:00 | トピック: 博物館講座

 北海道大学で植物の生活史研究をしている大原雅先生(大学院 地球環境科学院 教授)の講演&観察会を鳥沼公園で開催しました。

 春植物など落葉樹林の環境に適応した植物を、色々研究している大原先生の話は、鳥沼公園の自然にもっと親しむにはぴったり内容でした。会館で保全活動や教育活動の話も絡めながら、植物たちの興味深い生き方の話をしてもらい、その後野外に出て、実際の植物たちを観察しました。

生活史の話をしっかりしていただいたのは、
・開花まで10年以上をかける「オオバナノエンレイソウ」
・同じく長い時間をかけて開花し、開花した年にかれてしまう「オオウバユリ」
・性転換という驚くべきやり方で繁殖する「マムシグサ」
の3種類。

 他の草花と見分けがつかないような一年目の個体を見て、「本当は花の咲いたものより、こういう小さな若い個体がないと群落は維持されていかない」という話を、地道な研究結果もふまえて教えていただくなど、いろいろな学びを得る事ができました。↓オオウバユリ(右に行くほど若い個体)


※本講座は「鳥沼生きもの調査隊 H27年度企画 はくぶつかん展示をつくろう!」の関連講座として開催いたしました。


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