遺跡調査はこうなりました

掲載日 2006-11-21 11:00:00 | トピック: 博物館活動

 前回触れたように、この秋も演習林内を車でかけずりまわって、のべ7日間程度調査しました。「ここは地形的に見て、当然あるだろう」なんて意気軒昂で、あちこちガツガツ掘っていきましたが、「スカ」「スカ」「スカ」「スカ」「スカ」…。全部はずれ…。今年は麓郷地区を中心に調査したのですが、どうも麓郷の奥地には遺跡はないようで。
 演習林の呆れるほどの広大さにいい加減ヤラレ気味になっていた最終日、ようやく1ヶ所を確認することができました。遺跡を発見した場所は、東山市街地にある演習林の「東山作業所」構内。何と、かけずり回っていた山の中ではなく、市街地にあった…。実は、昨年の調査で「ここは湧き水もあるし、まぁ遺跡はあるよね。ここは後回しにして、山の中に入ろう」なんて言って、すっかり忘れていたところでした…。
 かつて使用されていた演習林官舎の庭から、土器・石器などが出てきました。その年代はおおよそ縄文中期〜晩期、今から約4,000〜2,500年くらい前の遺跡であることがわかりました。
 来年もこの調査は継続します。実は演習林OBの聞き取り調査で、オンコ沢の奥地で石斧を拾った方がいました。来年はまた東山に戻ります!


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