むかし、この森林からも建築材や燃料材として使うために、たくさんの木が伐り出されました。今でもミズナラやカツラなどの腐った古い切り株を見ることができます。木を伐り出した跡には、主に針葉樹のトドマツが人の手で植えられました。植えてから50〜70年が過ぎたので、今ではとても大きく成長した木々が観察できます。このように人の手で作られた林を人工林といいます。ふれあいの森では、低いところには人工林が、高い場所には樹木が自然に生えた天然林がひろがっています。天然林は主にトドマツ・エゾマツの針葉樹とミズナラ・シナノキ・カンバ類・カエデ類の広葉樹が混ざり合った「針広混交林」です。
人工林の中に植えられた樹木の種類は、トドマツ・エゾマツ・ヨーロッパトウヒ・カラマツなどがあります。しかし、自然に生えた広葉樹も日の光をたくさん浴びて成長したので、針葉樹と広葉樹がおりなす天然の林に変わりつつあります。そのため、ふれあいの森には、富良野地方で見られる約70種類の樹木を観察することができるのです。
