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    博物館講座 : 7/21 富良野の自然に親しむ集い「ヘイケボタル観察会」
    投稿日時: 2024-7-28 4:10:00 (481 ヒット)

    富良野の自然に親しむ会との共催で、恒例のヘイケボタル観察会を山部自然公園・太陽の里で行いました。
    ヘイケボタルは開拓以前に富良野盆地を覆っていた湿地林や昔ながらの水田のような、流れの少ない安定した水場を生息地とします。幼虫がよじ登り、さなぎになれるような土手や中洲があることが重要です。


    出発前に、この地のヘイケボタルの生息状況について少しお話ししました。元々はホタルが細々とはみられていた山部自然公園太陽の里・遊々の森ですが、1988年にアスレチック広場を造成したため、激減してしまいました。しかし、その後、地域からホタルを呼び戻したいという要望があり、博物館で2009年からこの湿地環境を復元する事業に取り組むことになりました。


    放流はせずにもともと生息しているホタルが数を増やすのをじっくりと待ち続け、初めの数年はごくわずかに(3頭、5頭など)見られる程度でしたが、2016年からは一度に10頭以上を観察できるほどに増えてきました。

    これは翌々日、市民の方が撮影した動画を切り抜いたものですが、当日は林道わきの池で30頭以上、アスレチック広場跡地付近の造成池で約10頭が観察できました。


    次回の富良野の自然に親しむ集いでは幼虫の光も探しにいきますが、その幼虫の写真をお見せしています。


    これは終わりがけ、捕まえたヘビトンボの観察。


    2016年以前、ホタル観察会を行っていた鳥沼公園のハンノキ林はミズバショウが生い茂るような水場と、乾いた地面が組み合わさっていてヘイケボタルにとってすみよい環境でしたが、地下水位が低下し近年はほとんど見られなくなってしまいました。富良野市全体でも田んぼや農業用水路はかつてよい生息環境でしたが、コンクリート3面張りの水路や農薬の使用が広まった近年は観察できる場所は限られています。

    現在一定の生息数を取り戻したこのホタルの里のヘイケボタルが、これからも衰退せずに維持されていけるよう、皆さんと一緒にこの自然環境を見守っていければうれしいです。

    ※個人で観察する際は、落枝や足元の崩れ、ヒグマの気配など安全面に注意してください。


     
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