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    博物館活動 : 10月〜11月 市内歴史的建造物の詳細調査を行いました
    投稿日時: 2022-11-25 18:43:39 (305 ヒット)

    市街地本町にある渡部医院(旧渡部病院)の病院建築と若松町の島田家住宅の詳細調査を先月末からギュッと集中的に実施しています。

    10月25日(火)には文化庁の清永調査官が来富され、この2件を実見。種々のアドバイスとご指導を頂戴し、いずれも評価いただきました。特に島田家住宅内部の設えが高く評価された印象でした。



    また29日(土)には北海道建築士会富良野支部の会合にお招きいただき、2013年の調査以降に得られた新しい情報も加味しながら、あらためて主要な建物を紹介するとともに、本市の歴史的建造物の今後のあり方について、お話をさせてもらいました。



    お話の後、富良野支部会員の皆さんと一緒に、渡部医院と島田家住宅建物周辺の実測調査を実施しました。追加で11月9日(水)にも事務局と実測を行い、今後事図面を作成していただけることになっています。図面の仕上がりが楽しみです!



    11月2日(水)島田家を訪問。古写真と図面を見ながら、先代当主のご経歴や建物にまつわるなつかしい昔話などをお話をご家族から伺うことができました。伺った数々のお話は、写真や図などと一緒に資料としてまとめ、博物館のデータとして記録保存しておきます。

    11月17日(木)〜18日(金)には小林孝二さん(元北海道博物館学芸員、NPOれきけん)をお招きし、この2件の主に内部をあらためてじっくり実見・調査し、ご指導いただきました。小林先生は、2011〜2013年に実施した富良野市歴史的建造物調査事業の指導・監修をされ、当時は調査の基礎基本から指導をしてもらい、その後もアドバイスを受けています。

    小林先生の所見として、洋風の病院建築である渡部医院は外観の保存状態がよく、やはり市中心部の象徴的建物であること、また島田家住宅はオーソドックスな書院造風の和風住宅が道産材で建築されており、さらには内装や調度品の多くにオリジナルが残っている点を強調、再評価いただきました。指導いただいた点は整理して、建物のあゆみや特徴を記した文章にまとめ、あらためて公開の予定です。また小林先生には現在調査中の旧山部中学校校長住宅、旧麓郷第二発電所などもご案内し、ご助言を頂戴しました。



    何度も訪問してお話を伺い、調査にご協力をいただいた所有者の渡部先生とご家族・病院関係者の方々、島田家の皆さんにあらためて感謝を申し上げます。


     
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