富良野市博物館
きのこ観察会を鳥沼公園で行いました。ただのきのこを見て回るだけではなく、きのこの生態や自然を支える役割を講義で学び、それをもとにきのこやきのこが生育する森を観察するプログラムです。午前中は帯広畜産大学の橋本靖准教授から、菌根菌というタイプのきのこが樹木が栄養を吸収する手助けをして、広大な森が成立させていることなど、普段意識することのないきのこの働きを教わりました。あくまでイメージですが、きのこと樹木はこの模型のように根と菌糸でつながり、互いに栄養を供給しあっています。画像をクリックして、根周辺のようすを観察してみてください(この画像のみクリックするとより高解像度の画像が見られます)。午後は、東大演習林の井口和信さんを中心に、公園内のきのこを探して回りながら、鳥沼の森もきのこが支えてくれていることを実感しました。今回、座学の会場とした鳥沼会館のホールは参加者であふれるほどで、秋も近づききのこに対する関心が高さまっていることがうかがえました。【特別展「森を支えるきのこ」】のお知らせこの講座は富良野市博物館特別展「森を支えるきのこ」の関連講座です。特別展では講座と同じくきのこが自然を支える役割が主なテーマ、本物そっくりのきのこ模型(200個以上!)や多数の乾燥標本と生態写真を用いて視覚的にわかりやすくお伝えしています。きのこっていったい何者?とという思ったことがある方は少なからずいると思いますが解説パネルを読んで学んでみてはいかがでしょうか。こちらはきのこの本体である菌糸が土の中で発達したものを実際にさわることができるコーナーです。さらに、記念品のきのこカードも配布しています。クイズに正解するともらえますので、ぜひチャレンジしてみてください。富良野での開催は9月22日までですので、ご興味のある方はぜひお早めにご来場ください。こちらの記事も参照ください。 → 第37回 特別展「森を支えるきのこ」