富良野市博物館
地域の自然のためにできること 〜外来種問題に向き合おう〜 第1回 オオハンゴンソウ抜き取り作戦オオハンゴンソウは北アメリカ原産のキク科の植物ですが、繁殖力が強くもともとの自然を大きく変えてしまうことから、特定外来生物に指定され、栽培・譲渡・移動などが法律で禁止されています。富良野盆地の開拓以前の姿を残した数少ない自然である、鳥沼公園でも以前から見られるようになっており、その影響が心配されています。 ↑オオハンゴンソウ(花) ↑抜き取り後、復活しそうな様子そこで、富良野市博物館では環境省に申請し、毎年6月に市内の建設関係の企業の親睦会であるサンエー会の皆さんと共に抜き取り作業をしています。今年は、鳥沼小学校の子供たちと先生方、それに一般参加の方も加わってくれました。子供たちには「きれいな花を咲かせる植物だけど、鳥沼公園ではなぜ抜くの?」という話を鳥沼の自然の豊かさの話(もちろん鳥沼っ子はちゃんと知っていました)と合わせてした後、一緒に引き抜く作業をしました。再生しないように根っこから引き抜くのは難しいけれど、注意して上手に抜いてくれました。大人の方たちも、講師の斎藤和範さんと一緒に園内をめぐり、公園の自然の魅力を改めて確認した後、抜き取り作業をしました。今年で9年目(サンエー会さんの協力は8年目)となるこの取り組みですが、以前から参加している方は「今年はだいぶ少なく、小さくなって、抜きづらいくらいだね」との感想でした。本当にそう思います。そしてそれは継続して参加して下さっている皆さんのおかげです。とはいえ、抜くのをやめればあっという間に回復し、ほかの動植物の脅威となってしまうので、これからも皆さんの協力のもと、抜き取りを続けていきたいと思います。参加されたサンエー会、鳥沼小、一般参加の皆さん、本当にお疲れさまでした!8月26日(土)には「第2回 出べそ花を摘み取ろう!」と題して、実をつける前の花を摘み取る取り組みをします。ご興味のある方は富良野市博物館(0167-42-24007)までお問い合わせください。