8月29日(土)午後から角幸博先生*をお招きして、講演会「賑やかで居心地の良いまちをつくる〜地域遺産の活かし方」を開催しました。
角先生からは、歴史的建造物を含む歴史的地域遺産とはなんぞや、文化財の種類と登録有形文化財制度の概説、そして道内の保存活用された建物、失われてしまった建物の事例をその背景も含めて詳しく紹介いただきました。
歴史的地域遺産の掘り起しとその継承には、多様な価値基準があるが、地域住民の「思い入れ価値」が重要であるといったご指摘が最も印象に残りました。
富良野市の歴史的建造物に関する取り組みはまだ始まったばかりです。調査開始からすでに失われてしまった建物もあれば、運良くリノベーションされた建物もあります。市民の皆さんと楽しい仕掛けを考えながら、関心を持ってくれる方々が増えていって欲しい、あらためてそう願い、決意する講演会となりました。
*北海道大学名誉教授、NPO法人歴史的地域資産研究機構代表理事(略称:れきけん)
「れきけん」HP→http://nporekiken.com/